科学教育 scientific education 2005 7 4
今、日本が豊かなのは、なぜか。
それは、優秀な工業製品を作って、輸出し、儲けてきたからです。
こうした優秀な工業製品を作れなくなったら、
また、「みんな貧しかった江戸時代」に逆戻りします。
今、豊かであることを当然と考えてはいけません。
しかし、そういう傾向が、子供や若者にあります。
優秀な工業製品を作るには、科学技術と生産技術が必要です。
こうした技術を育てるには、長年の努力が必要です。
書評 book review 2004 7 18
書名 「文科系」が国を滅ぼす
著者 大槻義彦 出版社 KKベストセラーズ
「全員合格、しかし少数卒業」に大賛成です。
私も、大学を見ていて、
「いつの間にか、文科系の大学が、レジャー産業になってしまった」と思っていました。
経営学修士 MBA 2004 3 29
日本では、MBA(経営学修士)留学の人気が、
最近も、若手ビジネスパーソンの間で高まっていると聞きました。
それに対し、私は、異論を表明したいと思います。
私が言いたいのは、こういうことです。
経営者たちは、科学技術や技術革新を、どう見ているのか。
コンピューターの世界では、ドッグイヤーと言われるように、
1年前の技術が、もう昔の技術となってしまうことがあります。
それほど、技術革新が激しいと言えます。
現実に、過去のコンピューターメーカーやソフトウェアメーカーを見てみると、
企業の方が、あまりにも早い技術革新についていけず、
市場から消えていったケースがあるのです。
これは、社員には責任がありません。
経営者が、あまりにも早い技術革新についていけなくて、
あっという間に、会社が、時代遅れのものとなってしまったのです。
社員が、画期的な技術を発明しても、
経営者が、それを画期的だと見抜けず、見捨ててしまったケースが多いのです。
それを知ったライバル会社や新興企業が、その社員を引き抜いて、
あっという間に、業績が向上し、大企業となったケースもあります。
このような話は、コンピューター業界では、いくらでも聞きました。
これからは、ほかの業界も、そうなるでしょう。
だから、経営者になろうとするならば、
科学技術や生産技術を学ぶべきです。
21世紀は、科学技術の時代になるのです。
日本としては、技術立国を目指すべきなのです。
それなのに、経営者が、
科学技術も理解できない、
生産技術も理解できない、
技術革新も理解できないという状況では、
会社が、あっという間に、時代遅れのものとなります。
むしろ、MBA留学すべきは、技術者の方です。
日本では、ハイテク企業に、技術者出身の経営者が多いですから。
(参考)
ドッグイヤー Dog Year
IT技術は、過去に、人類が経験したことがないスピードで進歩していくと言われています。
そのスピードをたとえて、
犬が、1年に7歳、年を取るということから、
ドッグイヤーと言われています。
最近では、そのスピードが、さらに加速していますので、
「マウスイヤー」とも言われています。